会報
会報第23号―――2005年10月11日発行

第22回交流会

交流活動

「夏合宿に参加して」

海老原世津子


第22回交流会

Welcome Silver Tiger Tai Chi!
 〜アメリカの友人を迎えて〜

 第22回交流会はアメリカ Silver Tiger Tai Chi の御一行を迎えて8月8日(月)18:30〜21:30新宿角筈地域センターで行われました。
 第1部は(1)十二法の一部 (2)太極24式 (3)気功養生法(Silver Tiger Tai Chi) (4)定歩太極24式  (5)活歩太極24式  (6)太極108式の第1節(Silver Tiger Tai Chi) (7)太極108式の第3節 (8)推手(単、双、定、活) (9)剣48式の一部
 第2部は Silver Tiger Tai Chiの皆さんとの推手の交流です。
 和やかでとても楽しい交流会となりました。

交流会開始前
交流会開始前

みなさんの感想(一部)

・・・勝又 通子・・・

 大変有意義な楽しい国際交流会となりました。 国の違いによる国民性と気功、おもしろいなあと思いました。 時間がありましたら、手振り、身振りで会話が楽しめたかしらと 思います。

・・・富岡 寛子・・・

 アメリカの方達との交流会を開催して頂き、有難うございました。
 言葉は通じなくても「共通のもの」は、もっと深い所で繋がり、理 解し合えるという貴重な体験をさせて頂きました。推手の体験も、相 手の方の強いだけでなく、人間としてのやさしい部分も触れたような 気がしました。

・・・葛西 亞子・・・

 なごやかで、とても楽しい交流会でした。丁先生をはじめ、アメリカ 合衆国で無極静功を続けていらっしゃる方々の表演を拝見できて、大変 興味深いものがあり、有意義なひとときでした。長旅にもかかわらず、 リラックスして楽しそうに表演されているのが印象的に思われました。
 またいつか、丁先生のグループと2度目の交流ができましたら、より お互いの理解を深められることと、楽しみにしております。

America Silver Tiger Tai Chi 皆さんの表演
America Silver Tiger Tai Chi 皆さんの表演

・・・小泉 キヨ子・・・

 交流会に参加することができ楽しくそして勉強になりました。 アメリカの皆様の自然体でリラックスした感じは私も肩の力が抜けて いくようでした。
 ふだんお会いできない本部の方々とも一緒に表演でき、よい経験でした。 他の項目も近く見ることができてとくに剣は迫力を感じました。

・・・河村 なな・・・

 8月8日Silver Tiger との交流の一夜を楽しく過ごさせて頂きました。 有難うございました。 Silver Tiger の楽しそうな表演を見せていただいて同じ無極静功なの に表現方法がかなり違うことに驚くと共にこちらまでリラクセーション の波動が伝わってくるような感じがしました。

・・・峯岸 文子・・・

 Ting 先生とシルバータイガーの皆さんが来日される前に、12法、 108式のネーミングが楽しくユニークなのを知り、皆さんにお会いす るのが楽しみでした。 Ting 先生の宇宙大気の中に身をゆだねられて居られるかのよう な悠然とした動きにすっかり気持ちが良くなりました。

・・・小野 鞠子・・・

 日本にはいくつかの太極拳や気功の団体がありますがアメリカの人々 と今回のような会を開催できたのは私達ぐらいではないでしょうか。遠い 国の人々と共に学ぶことの大切さを知りました。 推手では体格の良いかたに果敢に挑む私達の仲間の勇気に感心しました し、一つのつながりが生まれた感じがして良い会合でした。

America Silver Tiger Tai Chi 皆さんの表演
America Silver Tiger Tai Chi 皆さんの表演

・・・坪井 和子・・・

 英語が話せない私にとっては訪問団の方々と、どのように接したら良いのか非常に不安の日々でしたが、当日会場に行ってみると、プログラムもできていて、接待の準備もされており、リラックスして、いつもように表演することができました。薛先生そして諸先輩の方々に感謝いたします。
 Ting 先生とは兄弟弟子と伺っておりましたが、指導者がどのようにやって いくかの方向づけと、教わる生徒さんの国民性の違い(アメリカは大陸的で表現力豊か)で無極静功と言ってもこんなに違っているのかな?(基本的同じものもあるが、印象として)と冷静に受け止めました。
 また、薛先生が女性のお客様と推手をした時本当に楽しそうで精一杯のおもてなしをなさっている(あの時表現はパフオ―マンス的で今まで見たことがなかった)と感動をいたしました。薛先生の元で気功を続けてきてよかったなと思いました。
 無極静功の発展とこういう交流会が一度に終わることのないよう切に祈っております。

・・・西田 晴・・・

 シルバータイガーのメンバーとの交流では推手に参加しました。ホブサッブのような方でしたので、つい力が入ってしまい攻撃してしまいあまり交流にならず反省しています。交流会終了後に新宿駅に向かっている途中でそのメンバーの方たちと遭遇して、交流する機会を持ちました。
 お名前は思いだせませんが、アメリカンフットボールをされた後で5年間合気道をやっていたそうです。 シルバータイガーで太極拳を10年以上練功されていて職業は眼科の外科医だそうです。別れ際に路上で推手の手ほどきを受けました。
 なお、シルバータイガーの太極拳と養生法とは、一見、日本の無極静功と違うように見えましたが、よく見ると同じであることがわかりました。いつか米国に行く機会がありましたらシルバータイガーの太極拳と養生法とを短期間研修で受講してみたいと思いました。

無極静功日本の皆さんの剣の表演
無極静功日本の皆さんの剣の表演

・・・山下 理真子・・・

 私は今回の交流会、アメリカの方達の無極静功は、どんな感じなのかととても楽しみにしていました。 いざかれらの気功・太極拳が始まると最初は私たち普段行っているやり方との大きな違い、形もさることながら動き方もかなり違っているようですこし戸惑いを感じました。
 でもWilliam Ting 先生のすばらしい声のもと彼らが気功・太極拳を本当に楽しんで、私たちこんなに気持ちの良い楽しいことをやっているんだという感じが伝わってきてとても良い気分になり、この事が印象深く心に残りました。
 でもまた逆に彼らを見る事によって私達が薛先生から教えていただいている無駄の一切ない、研ぎ澄まされた、気功・太極拳の本質そのものと思われる無極静功の凄さをあらためて実感することができました。 私が無極静功に出会えて11年になりましたが、特に研修会に参加するようになってからのことですが、気功・太極拳の考えの新鮮さ、形の持つ説明しがたい力、そして意識と身体とは本当につながっているんだという実感・・・これらの事は今回の交流会での一番の収穫でした。
 またこれらの事を自分なりにですが、感じる事とができるようになったのは薛先生の気功・太極拳・推手・理論を組み合わせての適切なご指導によるものだと思っています。 本当にすばらしい先生に、そしてまた支えてくれる良きお仲間に出会うことができて幸運だと思います。
 最後になりましたが、このようによい機会を与えてくださった薛先生ならびにWilliam Ting 先生の生徒への思いやりと勇気に感謝いたします。

・・・石井 式子・・・

 会員希望別の無極静功をみて、何年のうちに、こんなにも多種類の演目があったかと思い、日本無極静功の幅の広さと厚みを感じました。
 それぞれが、特徴を把握して、静かに、それでいて華やいだ表演でした。 アメリカの方たちのご一行は、十数人でしたが、気功を、生活の中にとりいれて楽しんでいるなあと思いました。日本とは少し違った無極静功を観ることができて、ことばではなく、歌や踊りと同じように同じ時間を一緒に共有できたことを大変うれしく思いました。

・・・中溝 信子・・・

 日米練功者の交流会は有意義であったと思う。私達は呂継唐先生から受けられたお二人の先生の異国でのそれぞれの成果を一夜の内に垣間見る機会を得られたことです。
 Silver Tiger 太気の方は旅行者として気楽な一時として参加された事と思いますが、練功を披露してくださり我々のやっている事とかなり違っていることに驚きましたが、休憩時にTing 先生とエレベーターに同乗し、その時Ting 先生が“安静”を一番大事にしていると言われ、そのことはよく認識できたと思います。
 われわれの七種の演技は全体として我々のやっている事の全てを十分にお伝えできたのではないかと思いました。それにつけても薛先生の長きに亘る真摯なご指導の成果だと有難く思いました。

推手の交流
推手の交流

交流活動

樹林練功会
 
日曜日の午前10時から11時まで、東京都代々木中央広場噴水池付近の樹林にて養生法十二法と太極24式を練習します。
 来年春までの予定は11月20日(第105回)、4月2日です。
 無料、自由参加。雨天中止。ぜひご参加ください。

合宿
 
秋の合宿は10月9日(日)〜10日(月、体育の日)、川崎市民プラザにて開催されました。
 来年春の合宿は4月15日(土)〜16日(日)、埼玉県嵐山町にある国立女性センターで開催する予定です。

2005年秋合宿
秋の合宿(川崎市民プラザ 2005年10月)

「夏合宿に参加して」

本部教室水曜日夜教室
 海老原世津子


海老原世津子さん

 今回、夏合宿に初めて参加させて頂きました。あっという間の1泊2日間、自然の中で気功三昧となり、山の空気をいっぱい吸って元気を頂きました。夏合宿の目的は、太極拳推手など武術実技の強化練習ということで、「それは暑くて厳しい!」という評判も聞いていましたが、合宿を終えての感想は、「あー、楽しかったー!」の一言で、名残惜しいような、もう少し続けていたいような、しかし帰りの電車の中では、心地よい疲労感と満足感で満たされ、御岳山を後にしたのでした。

 7月17日は大安、快晴、新宿からJRで約1時間30分、御嶽駅着、更にバス、ケーブルカーと乗り継いで御岳山駅、いつの間にか山は深く、東京も広いものだと思いました。昼食に茶屋で熱いそばを頂きますと、みるみる汗をたっぷりかく暑さでした。山道を歩くこと数分で、お世話になる御岳ビジターセンターの体育館に到着しました。

 2日間を通し、12法、太極24式、定歩、活歩の24式、推手の平円、立円、折畳円、活歩推手、搨手、108式、剣と一通り練習しますが、やはり推手など武術練習に多くの時間が当てられているように思いました。推手は教室で行うように練習しますが、いつもより長い列ができます。日頃顔を合わせることの少ない人や、中には初めてお会いする方もいて、このような交流が、合宿の一つの楽しみでもあります。推手をして手を合わせると、本当に皆違う、同じ人がいないことがわかります。柔らかい人、強い人、ストレートな人、どっしり安定している人、余裕な人、教室で合う人は、知っているという安心感があり、逆に初めて会う人はなかなか読めないものです。足をダン!ダン!と床に打ち鳴らし、迫力ある組、自然に活歩になって、壁まで追いつ追い詰められている組、それぞれに白熱していますが、日常を離れ自然の中にいるせいか、何度も笑いの輪ができ、終始和やかな雰囲気が流れているように感じました。

 推手では、できるだけ力を抜き相手の勁を聴くように心掛けているつもりですが、力のある相手の前につい力が入ってしまいます。立円、折畳円を習うようになり、ボーッと勁を聴こうなどとしていたら、すぐに打たれてしまいます。力を抜く力が必要で、内面のつながり、充実が必要になります。先輩にお聞きしても、静立養気法や静坐養神法など静功の大切さをおっしゃる方が多く、私もそのように思います。また、相手の小さな力や方向、変化がみられるように、套路においては空気の抵抗を感じるような(できなくても)つもりで練功しようと思います。

 夏合宿のもうひとつ大きな要素は、何といっても自然です。ウグイスの声、夕暮れ時のヒグラシの「カナカナカナカナ」と鳴く声が、私は大好きです。例年は山百合が美しいということですが、今年は山百合には少し早いようで、照りつける太陽のもと紫陽花が満開でした。澄んだ山の空気の中で、朝の練功をすることは、何と気持の良いことでしょう。もうひとつ、宿のお料理を思いつくままに上げてみます。鮭のホイル焼き海老ホタテ付き、あゆの塩焼き、マグロの山かけ、カボチャと厚揚げの煮物、ソーメン、刺身コンニャク、梅の甘露煮、干柿と柚子の菓子風等など、心のこもった丁寧に作られたもので、どの合宿よりも豪華ではないでしょうか。

 また、練習中に休み時間の前には、機を逃さず、冷たいお茶が届けられ、これが汗だくの身体には何よりおいしいのです。滞りなく全てが進行していくのは、係りの方の前準備が十分為されているからだと思いますが、大変な事を少しも大変でないように、皆と同じように気功をしながら、全体に目を配り行き届いている様子は、推手と共通するものがあるように思います。更に全体をみていて下さる先生のもと、無事、何事も無く、安心して合宿を楽しむことができました。本当にありがとうございました。

太極剣


会報23号の目次

会報22号


ホーム

連絡先

Copyright (C) 2000 無極静功日本 All rights reserved
( WUJIJINGGONG JAPAN )
info@taiji-wuji.org