指導者のプロフィール薛 永斌 | ||||||||||||||
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薛永斌(せつえいひん)は少年時代に武術に関心を持ち、練習を始めました。 1966年中国では文化大革命が始まりました。大学を入ることができなくなり、なんとか一つの事を極めなければならないと思っていました。その時、上海の虹口公園で無極静功を練習している、明るくていきいきとした人達に出会いました。そのひとたちはほとんど病弱でしたが無極静功を練習することによって、健康に回復したのです。また強い印象に残ったのは無極静功の中には武術の達者が多いということで、彼らは練習を励みながら武術理論も口にして研究していたのです。 当時、上海では無極静功のほかにも太極拳、八卦掌、心意拳などのトップレベルの、素晴らしい老師たちがおられまして、どの先生に教わればいいかと考えましたが、やはり無極静功の強い武術と優れた養生法の両立、その形の持つ真の美しさとその「化勁」の素晴らしさに魅了され、薛は無極静功に入門しました。 文化大革命の頃は、公の場合、気功は禁止されていたので、呂継唐(ろけいとう)老師のご厚意により特別にお家で、直接一対一で教えていただきました。 薛は無極静功に潜心実践、研究し、来日から間もなく日本の皆さんにもっと習得しやすくしてもらうため、呂老師の養生十二法にさらに倍くらいの内容を増やし、体系的に完成しました。また、各流派の剣術を研究し、それらの精華を吸収し、独自の風格でまとめて、2004年に剣48式を創作しました。さらに、推手と散手にも新しい探索を始め、2008年音楽、仮面、舞踏などの要素を散手練習に入れ、また、その練習に八卦掌、心意拳などの実践技法も応用され、「空勁」に形成させました。 2009年9月 |