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本部土曜日午後教室の太極24式(第13回交流会/5月15日) |
交流会第13回交流会は、5月15日午後1時半から4時半まで、新宿角筈センター大ホールで行われました。 |
專氣致柔。能嬰兒乎。 |
東京都江東区/三段 気を専らにし柔を致(きわ)めて、能く嬰児たらんか。(福永光司著 「老子/上」 朝日文庫より) 「柔らかさ」は太極拳の技術の中心にありながら最も理解されにくい概念なのではないでしょうか。 範囲を意識する定歩推手の場合には、力の強弱に大きな差があっても、お互いの攻撃範囲にそれほどの差はないことが分かります。一杯に伸ばした相手のリーチは、限度以上には伸びません。恐れずに、相手の攻撃の届く範囲を見きわめることが大切です。 中心を考える距離からみれば相手の攻撃が届くか届かないか、また角度から考えると中心から外すことができるかどうかが守りのポイントとなります 推手と気功太極拳の柔らかさには気功の練習が必要です。 |
無極静功第十三回交流会に参加して |
東京都小平市/二段 今回の交流会は、今迄の講演会形式とは趣を変え、表演交流会という形で開催されました。 それからは、永い方は八年のキャリアがあり、新しい方は養生法も半ばという状況の中で、表演に向けての取り組みが始まりました。中には足を動かした方が楽ですと訴える方もあり、それではと全員で太極二十四式をやって見ると、容易には手と足が一致して動いてくれません。又、全員が揃うというのも大変困難である事が解りました。結局、足は動かさずに腰を動かしましょう、定歩二十四式を時間内で出来る所迄と決まりました。 衣裳も決まり、表演に向かって最終的な練習が始まりました。薛先生も御心配のあまり、御指導と共に、何度もタイムを計って下さいます。なにぶんにも、多くの方は、舞台での表演など初めての経験です。不安が見えかくれしているのが伝わって来ます。 |
夏の合宿に初挑戦 |
千葉県佐倉市/初段 参加を決心するまで春・秋の合宿は数回参加していたのですが、夏の合宿は初めての経験でした。 自分との戦い話はさかのぼりますが、本部教室で単推手の対人活歩の練習をしている時でした。薛先生が私に、「足がばたばたしていますねぇ」と言われました。その言葉が暫く私の耳に残っていました。言われてみれば自分でも「どうも足が思うようについてこないな」という感覚はありました。相手の攻めの圧力を受けたまま後退し、次に攻めの態勢に入ろうとしても、相手の中心に攻めの手が届かない。焦れば焦る程、上体が浮き上がり、上半身と下半身の意志の伝達がばらばらの状態。そして呼吸は乱れ、労多くして益なしの状況に追い込まれていく。 正しい形をケーブルで御岳の山頂へ。午後一時過ぎに宿舎に到着。初日の午後と夜は体育館で実技。翌日の早朝は野外で練功。朝食の後、正午まで体育館で実技練習。その内容は推手は言うまでもなく散手もまじえた密度の濃い実技でした。 与えられた課題この夏合宿で学んだ事、朝の練功の後で特別に手合わせをして下さったお二人の先輩から実体験で学んだ事など、それらを集約して、自分の今後の課題としてみました。《力で相手を攻めれば、相手は私の力を逆利用し、私は自分の力で負けてしまう。力みを捨て、我欲を捨てる。そうすれば、相手と接触している手から相手の動き、相手の変化、力の方向が察知できる。つまり、―捨己従人―。相手の力を勁で受けて流し、勁で攻める。虚実を曖昧にせず明確にする。練功の八法に「虚実の変化を促し、全体の協調とバランスの調整」とありこれに依って充分な余裕がもてる筈。》 この私に課せられた永遠の課題を解決に導くためには、《推手は套路の検証でもあり、形の応用でもある。》と言われた薛先生の言葉を基に、より一層、十二法・二十四式の練功を深めていきたいと思います。これをもって合宿でのお礼に代えさせて頂きます。 |
1999年夏、御岳山合宿参加者の皆さん (7月17-18日) |