「太極拳論を学んで」 (王宗岳の『太極拳論』の、実技への応用)
富岡寛子

王宗岳の 『太極拳論』 を学ばせて頂いて、「無極静功養生12法」 と 「太極24式」 とを同時に教えて頂いていることが非常に幸運であったと改めて思いました。 『太極拳論』 の中の語句は、今まで薛先生に繰り返し何度も教えていただいたことがザクザクでてくる感じです。先生に、無極静功の立場で判り易く、難解な太極拳論を示して頂いたのだと思います。 私自身のことで言えば、健康でありたいことと、中国の哲学思想を根とした太極拳、実践哲学に少しでも触れたいという思いがありました。 最近では、気功から太極、太極拳としての拳の部分、武術としての方向について行けないものがあり、何故か相手と闘うということが、理解できずにおりました。 ある時、先生がたとえ 「強い相手でも自分は負けないように。意識を持って、私は負けない。」 と。 この言葉にはっとしました。 「これは私に生き方そのものだ。」 と。「負けないように。」これなら私もできるかも知れないと思いました。その時に出会ったのが、この語句でした。 |