即ち、気沈丹田、虚領頂勁、中身中正、上虚下実、内実外虚のもと放松した状態で腰を滑らかに転換させ、意静のもと中心をはっきり意識して円があり内部とつながっているか、虚実分清が出来てバランスはと言った事柄です。でも力の強い相手には姿勢のバランスが崩れるのが分る、何か足りない、そしてふと気付いた事が「形の調整の中心は中丹田にあり、ここを開くと姿勢がのびのびとし栄気が自然と全身へと流れます」と薛先生が書かれた「養生気功法」の一節です。 中丹田を開くことにより形はしっかりとし勢と円が保たれる様に感じられた。 推手は放松して相手と調和させる。 軽く接触し(沾)つながり(連)ねばっこく(粘)つき従う(随勁)、柔軟性をもって無理な抵抗をしない、相手の勁の方向、強さ、重心を聴き(聴勁)、流れの方向をコントロールする(化勁)、相手の良い形を崩す(拿勁)。 この一連の動きの中で本当に放松が出来ているか、技をかけられても放松して対応しているか、その上で反撃することが出来るかが今後の私の課題です。 太極拳の武術の技である化勁の主なものには抽絲勁、螺旋勁、纏絲勁がある。 抽絲勁は蚕の糸の様に伸ばす。方向は決まっていない。楊式太極拳の主な勁。 螺旋勁は八卦掌とか陳式太極拳の主な勁でこの二つの勁が合わさったのが纏絲勁。 薛先生の抽絲勁、螺旋勁の説明と動作で、その違いと勁は見て理解できる。しかし纏絲勁は見えず全く分らない。ただその凄さだけが分る。無極静功はこの勁を目指していると。 こういった勁の技をマスターするならば四両で千斤をはじく事が出来るのでしょう。 道のりは遥か遠いけれど良い師、良い仲間に恵まれている幸せを思い少しづつ進歩出来ればと願っております。 |